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渚スコープ

1987年度の吹奏楽コンクール課題曲Aだった「風紋」は未だに小編成のコンクールや演奏会でも演奏される名曲です。しかし、この曲に隠れてあまり話題になりませんが、課題曲Bの「渚スコープ」もかなりの名曲だと言われています。
他の課題曲にあまりない作風で、波を表すような木管の揺れ動くパッセージやトロンボーンのソロ、トランペットのファンファーレのようなフレーズなど、印象的な旋律が多い曲です。曲を通して音量が極端に上がる部分が少なく、比較的静かに進みます。最近の課題曲で言うと「さくらのうた」くらいの音量変化ですかね。
繊細な表現と綺麗な音色が要求される曲で、おそらく簡単には選べない曲だったのだと思います。逆に言えば、この曲で全国まで勝ち上がってきた団体はそれだけの腕を持っている団体ということで、実際高校の部の習志野高校などは非常にレベルの高い演奏を披露してくれました。
全体的にはっきりしないフレーズが多い曲なのでヘタすればモヤモヤした演奏になってしまいそう。しかし曲をしっかり理解して基礎も固めて演奏すれば素晴らしいものになるんだと思います。
難易度的にも知名度的にも今後演奏される機会があるかどうかわかりませんが、どうにか語り継がれてほしい名曲だと思います。

不思議な魅力のある曲

なぜか好きで聞いてしまう、魅力のある曲ってあると思うんですよね。
僕は2004年課題曲Ⅴの「サード」が大好きなんですが、正直どういう魅力があるのかって言うと説明しづらい。
平たく言えば曲は難しいのに演奏会での効果はあまりないと思います。
だけどいい曲なんですよねー。
元々バイオリンソナタだった曲の三楽章を作曲者自身が吹奏楽に編曲したものなので全体的に音が薄いのはそのせいですかね。使われている和音もわりと面白い。
だから吹奏楽である必要があるのかって問われると厳しいのかもしれないですが、あえてこういう曲が吹奏楽になって課題曲になっているのが興味深いと思うんです。
コンクールでこの曲を選んだ龍谷大の演奏にも少しですが粗があるところを見ると多分うまく演奏するのは相当難しいですね。と言うかこれを全国で演奏したのは龍谷大しかないんですかね?この曲で全国まで来ているのはやはり流石です。
龍谷大は毎年Ⅴを選んで、かつ良い演奏を残していてすごいなあと思います。
さて、本当に龍谷大しかないとなるとこの曲の音源は参考音源と龍谷大のしかないんですかね。
支部の大会の音源はいくつかあると思いますがどれくらいの団体がサードを選んだかはわかりませんし、そもそもその音源がどこに残っているのやら。
前にも書きましたがこの曲をやる演奏会があったらぜひとも聞きに行きたいですね。
こういう曲はおそらくもう課題曲には出てこないんじゃないかなあ。

今年の課題曲Ⅴ

今年の吹奏楽コンクール課題曲のⅤ、暁闇の宴をスコア見ながら改めてじっくり聞いてみました。
まず、参考音源も数カ所縦がズレてるのでやっぱり合わせるのがすごく大変そうですね。
3種類のフェルマータを上手く吹き分けるのがポイントみたいですけど、これは今までの曲にないところだと思いました。
テンポが揺れる、という曲は結構ありましたけどフェルマータに注目したのは新しいかも?
難易度が結構高そうなのでもしかしたら選ぶ団体が少なめかもしれません。音楽性を見せたいなら今年はⅢもかなり良い曲なのでそちらを選ぶところが増えるかもしれませんね。
とにかく今年のコンクールも楽しみです。

2015年度吹奏楽コンクール課題曲

2015年度吹奏楽コンクール課題曲のCDとフルスコア集が一昨日届きました。
早速聞いてみたのでちょっとした感想をば。

Ⅰ. 天空の旅 -吹奏楽のための譚詩-
印象は冒頭一分だけの時とさほど変わらず。会報のに出てくる「祈り」という言葉からの印象は中間部に現れているように思います。曲の構成としては、「天空の旅」という題名から想起されるような勇壮な旋律のある前半部分、サックスやフルート、ユーフォニアムのソロも交え、祈りを表していると思われる中間部。後半はまた前半と同じ旋律が始まりますが、楽器の数が増えます。コーダに当たる部分で主題が変ロから変イに転調し、最後はもう一度変ロに戻って終わります。こんなかんじで構成はいたって単純ですね。ざっくり言えばスウェアリンジェンの曲っぽいです。
僕としては物足りないのですが課題曲ですしこんなものなのかなと。やりたいことは自由曲でやってくれということかもしれません。技術的に難しいところもないですし、曲を通すことは楽でしょうね。朝日作曲賞の要件には確かにぴったりかも。

Ⅱ.マーチ「春の道を歩こう」
こちらも冒頭一分の時と印象は変わらず。課題曲によくあるマーチですね。
通すことも簡単だと思いますし、演奏時間も短いですからおそらくこれを選ぶ団体が1番多いと思います。
Ⅰ、Ⅱは自由曲に重きをおく場合の選曲かもしれません。
ただそういう曲ばかり増えてしまうと課題曲を設定する意味が薄れてしまうような。Ⅰの個性が薄めなのでちょっぴり残念。

Ⅲ.秘儀III -旋回舞踊のためのヘテロフォニー
作曲者のエッセイ通り、曲を通じて二拍目にアクセントのある三拍子が続きます。後半にはテンポ変化も少しあります。前も書きましたが音楽的なことや曲の背景のことなど基本は会報に書いてありますね。
「ずれ」が一つのポイントとなっていて、音程の「ずれ」としてはまず短二度の和音がいたるところに出てきます。リズムの方でも不規則なずれが多用されています。
スコアの見た目はかなり白い、つまり旗の多い連符が殆ど無いので譜読みは1番楽そうですね。実際の練習では合奏とかが重要そうです。フルスコアを読み込むのも大切でしょうね。練習すれば練習するほど新たな発見が出てくる曲だなと思います。音程の違うチャイニーズシンバル2つを用意するのが少し大変かもしれませんがぜひとも多くの団体に選んでほしい楽曲。しかしそう上手くは行かないんだろうな・・・
一聴しただけでは何が何やらわかりませんがだからこそ面白い曲だと思います。
ざっくり適当感想ですけど委嘱作品は「合わせてこそ」の楽曲が結構ありますよね。
岩井氏の「夢の明日に」はポップス曲ということで少し違いますけどパルセイションもセリオーソも、祈りの旅もこの曲も、一つのパートではあまりわからないですからね。ただシャコンヌSはメロディと伴奏がはっきりしてるのであまり当てはまらないかも?
合わせてこそ、という曲が書けるのはやはり腕のある作曲家だからこそ、ということでしょうか。もちろんわかりやすい曲が書けるのも腕あってだと思いますが。
Ⅴ番もたいてい合わせないと何がなんやら、って感じですけど(笑)
マーチ楽曲は伴奏パートも旋律パートも雰囲気つかみやすいような。
でも物は言いようってところかも?

Ⅳ.マーチ「プロヴァンスの風」
最初の旋律と中間部はかなり雰囲気が違いますね。
他の課題曲マーチとも結構異なった印象が強いです。
出だし、前半の主題、中間部の主題、などなど各部分がかなり独立して出てくる感じですね。
構成自体はよくある課題曲マーチっぽいですが曲としてはなかなか独特です。
それが演奏にどのように現れてくるか楽しみです。

Ⅴ.暁闇の宴
タイトルに込められた意味が曲に割と強く現れている印象。
「薔薇戦争より」ほど標題音楽としての性格は持っていないかもしれませんが暁闇(月明かりがなく暗い夜明け前)に潜む何かよくわからないものがうごめいている感じがします(ボキャ貧)
音楽としても、ハイハットと低音楽器のメロディの部分や最後のティンパニとチャイムのユニゾンなど、新鮮な音響の部分がなかなかおもしろいです。コントラバスのピチカートもときどき効果的に出てきます。少し暗い感じの和音が多めですが突然明るめの和音が一音飛び出すところが幾つかありこれもこの曲の特徴の一つかもしれません。
去年の「林檎」は譜読み自体は簡単でしたけど今年はまず譜読みに時間がかかりそうな曲ですね。それもなかなかおもしろいんですけど。僕が現役の吹奏楽部員だった頃にそういう課題曲をやったので。
難易度はもちろん高いですけど独特の要素がかなり面白い(と言うか個人的にツボ)なのでぜひとも多くの団体に選んでほしい楽曲ですね(二回目)

とりあえず感想はここまで。今年もコンクール様々な演奏が披露されます。楽しみ楽しみ!

2008年度吹奏楽コンクール課題曲

2015年度の課題曲が届くのはもう少し先ですが、ここで昔の課題曲についてレビュー。

Ⅰ.ブライアンの休日 (内藤淳一)
少しテンポの早い軽快なマーチ。吹きづらいところもないですし、選んだ団体も多かったはずです。トランペットが吹くところがやや多めなので少し体力的にきつかった人もいるかも?
しばらくマーチとそれ以外の曲のどちらかだけ、と言う年が交互になっていましたがこの年から両方出てくるようになりました。これ以降で朝日作曲賞のマーチはライヴリーアヴェニューがありますが、やはりこちらも作りがしっかりしている印象。
次に朝日作曲賞のマーチが出てくるのはいつになるかな。

Ⅱ.晴天の風 (糸谷良)
有名な話ですが、糸谷さんは作曲時に高校生だったそうです。それもあっていろいろ独特な部分のあるマーチ。
それを曲の欠点と見る人もいますが、単純に聴くだけならかなり面白い曲だと思います。特にトリオのメロディやトランペットの合いの手は他にない感じ。ただ吹くとなるとやはりその欠点が吹きづらさにつながってしまうみたいです。実際Ⅰよりかはうまく聞かせるのが難しかったみたいです。とは言え、高校生で自分の曲が課題曲に選ばれるってのはかなりすごいことだと思うんですよね。憧れる。

Ⅲ.セリオーソ (浦田健次郎)
演奏者個々のスキルが試される楽曲だったと思います。最初のピッコロとバスクラリネットがしっかりしていなくてはいけないのはもとより、直管がミュートをつけた時もうまく演奏できるか、とか音程はしっかり合わせられるか、とかとにかく基本の部分が試されます。言ってしまえば、基本が本当にしっかりできていれば曲自体はあまり難しくないので、上手い団体が自分たちのスキルを披露するのにはいい曲だったのかも。ただ、曲全体に特殊な旋法が使われていて、音の合わせ方も、普段吹奏楽で和音を合わせるときに気にする「純正律」ではなくて「平均律」を使うべき、という点はなかなかミソ。基本が大切な一方、こういう特殊な部分もしっかりこなせるとかなりレベルの高い演奏になったんだろうな、というところ。委嘱作品ならではの「課題」が入った曲だったのかなと思います。

Ⅳ.天馬の道 ~吹奏楽のために (片岡寛晶)
キャッチーなメロディやかっこいい快速部分など、人気はありそう。
中間部がややもたれるのが残念ですが、なかなかの佳作だったのかなと思っています。
2006年の「海へ…」や2009年の「16世紀のシャンソンによる変奏曲」のように課題曲として演奏するとボロが出やすかったりうまく聞かせるのが難しかったりして、やっぱりあまり選ばれなかったようです。個人的にこの曲が好きなので、この作曲者の他の曲もこれから人気が広がっていくといいなと思っています。

Ⅴ.火の断章 (井澗昌樹)
歴代のⅤ、と言うか歴代課題曲の中でも短めの曲ですが、完成度が非常に高い曲。
曲名そのままに様々な形態の火の様子が目に浮かぶようで、標題音楽としてもかなり面白い曲です。
もちろん曲の中身も、Ⅴとしてのレベル含めとてもいい曲。あまりこれ以前には現れなかったような技法が多用されていてもしかしたらⅤという曲のあり方にも影響を与えたのかも?それは定かではありませんが歴代課題曲の中で良作をいくつか取り上げるとしたらこれが入っていてもおかしくないと思います。
井澗氏の「愛の祭壇」という曲もかなり良い曲なのでぜひぜひ聞いてみてください。

2008年はバラエティ豊かで面白かったと思います。こんな風にどんどん面白い曲が出てきてほしいですね。

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