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バンド維新2015


ずいぶん前に浜松で行われたバンド維新。その時の鑑賞メモがあったのでそれをもとにブログを書いてみます。
どの曲も魅力的で、中高生たちの演奏もなかなかレベルが高く、面白い演奏会でした。
今回の曲についてちょこっと感想みたいなもんを書いてみます。

ボブ佐久間さんの"Selection from "THE EPITOME" for Wind Orchestra"はもともとオーケストラ用の曲だったものを吹奏楽アレンジした楽曲。映画音楽のように場面が様々に切り替わる感じで、全体的にゆったりとした美しいメロディが特徴的でした。割と演奏会のオープニングみたいなのにもなりそうですね。

三宅一徳さんの"DANCE EGO-lution"はラテンのビートを基本にした「クロスオーバー」的な曲でした。
ラテンの雰囲気と、対旋律として出てくる細かなフレーズが融合してなかなか興味深い作品でした。
この演奏会の趣旨からいえば至極当たり前ですが、吹奏楽ではまだあまりないスタイルだと思いました。
こういう曲が今後再演されていくと、吹奏楽の世界も広がっていくんじゃないかなあと思ったり。

先述の通りこの曲はラテンの要素が入ったポップスに近い曲だといえると思うのですが、今回さらにウィンドポップス色の強い曲が前田憲男さんによる「花のワルツ」のサンバ&4ビートジャズ風アレンジ。こういう曲をしっかりビートにのって演奏できる団体が増えると、ウィンドポップスも盛り上がっていくと思うんですけどね。

例えばニュー・サウンズ・イン・ブラスやウィンズスコアで今までにたくさんポップス系の曲の楽譜や音源が出ているわけですけど、吹奏楽のためのオリジナルのポップス、と明確に言えるような曲で全国的に有名なのはまだあまりないと思うんです。ディスコ・キッドのような曲もありますけど、ウィンドポップスはまだまだ吹奏楽曲の中で確立されたジャンルとは言えないかなと。というわけで、今回バンド維新で披露されたこの2曲のような積極的にジャズの要素を取り入れた曲がもっともっと広まってほしいな、というのが僕の願いです。もちろん、既存の曲でもポップス風味で非常に完成度の曲はありますけど、それが広まるかは別の話、というわけです。

わざわざ吹奏楽でジャズ風味の曲をやる意味はあまりないかもしれません。でも、現状吹奏楽の現場ってのは学生によるものが多いわけで、そうなると発表の場もその保護者、とか地域の一般人とか、普段必ずしも音楽に馴染みのない人々を対象とした演奏会が増えるんですよね。そこで既存のポップスやジャズの曲を吹奏楽アレンジしたものをやるのももちろん有りですし、これからもたくさん演奏されると思います。だけどそこでカッコいいウィンドポップスが出てきたら吹奏楽というジャンルの盛り上がりにもきっとつながっていくと信じてます。 

バンド維新関係なくなりましたけど、ウィンドポップスってのはまだまだ可能性を秘めたジャンルだと思う、って話でした。

さて、閑話休題。バンド維新の話に戻ります。
猿谷さんの作品"Dawn Pink 2"は非常に印象的でした。
小編成ながら管楽器と打楽器の持つ力を存分に味わえる楽曲です。
演奏を担当した海の星高校もこの難曲を素晴らしく仕上げていて感動しました。
スコアを見ていないのではっきりわかりませんが金管楽器を鳴らさずに息を吹きこんで風のような音をだす奏法も確か使われていました。これ自体は本質じゃないですけど。
旋律らしい旋律はなく断片的なフレーズが奏でられては消えを繰り返します。打楽器も効果的に使われています。
最初から最後まで緊張感のある曲で、会場の雰囲気も終始張り詰めていましたように感じます。
すごく大雑把に言えば、ちょうど去年の課題曲Ⅴのような雰囲気を、小編成で奏でた感じでした。
僕自身こういった曲が大好きなのでこれだけで来てよかったと思えましたね。

中川英二郎さんの"Field of Clouds"です。曲名通り雲海を思い起こさせる雄大な、しかしどこかもやもや、というかふわふわしたメロディが耳に残ります。会場で司会の中橋愛生さんが言っていましたがどこかケルト風でもあります。作曲者本人は初めからそれを意識していたわけではないようですが。
ふわふわ感の元となっているのは掴みどころのないリズム。拍子がコロコロ変わる部分があってリズムを正確に取るのはなかなか難しいです。ベースのリズムを刻むのは主にトライアングルですが、そのリズムとメロディから感じるリズムがポリリズムになっていてさらにふわふわ感を増しています。また、トロンボーンソロがある、と言うかフィーチャーにもなっていますが必ずしもトロンボーンでなくとも良いし、そもそもソリストを立てなくても演奏できるようになっています。
メロディは結構キャッチーなのでどこかが再演してくれないかなあ。面白いと思うんですけど。

真島俊夫さんの作品は"月山 - 白き山 -"です。まさに真島さんの曲、という雰囲気ですが特に打楽器の使われ方が好きでした。ともすれば浮きがちなシロフォンやマリンバなどの鍵盤楽器が非常に上手く入ってきていたのが印象的。演奏会のメイン曲の前座的な位置にあっても面白いかも?というかメインにもなるかも?

さてさて久石譲さんの"Single Track Music 1"ですが、正直コメントの仕方がわかりません。
曲の説明は本人の物を読むのが一番早いです。と言うかどの曲も、曲の説明ならこんなブログ読むよりバンド維新の公式ページを読んだほうが早いのは当たり前です。(笑)
久石さんの説明から言葉を拝借すれば、ミニマル・ミュージック、もっと正確にはポストクラシカルと呼ばれるジャンルのスタイルをとった楽曲です。
この曲は公式ページの説明がまさに全てを表しています。本当に旋律一本で進みます。和音もないと言っていいと思います。
っていうか本当に何度も書きますが久石さんの説明通りです。だから説明のしようがないです・・・ すみません!
本人が実験と述べている通りでした。意欲作実験作が並ぶバンド維新の中でもやっぱり非常に独特な作品でした。
僕が知らないだけって可能性も高いですけど・・・
「ミニマル」と聞いて思い出したのは中橋さんの「玻璃ぷりずむ」ですけどこれとはまた違った感じですし。
少なくとも学生の演奏会では再演はされないんじゃないかな・・・笑 一般聴衆向けの演奏会で、作曲者に「久石譲」の名前が出た時期待されるのはこういった曲では絶対無いでしょうし。
ダラダラ書いた割に中身が無いですね。すみません。会場で確か中橋さんも「新鮮」という言葉を使っていたと思います。とにかく新鮮な曲なので一聴の価値あり、です。

最後は北爪道夫さんの"リズムクロス"です。
実はこの曲も公式の説明が全てを表してると思います。演奏者に対する北爪さんの思いというか考えも込められた意欲的で興味深い作品です。また、楽器の並びも指定されている(そうだったはず)というのも面白いですね。
昨日の"Dawn Pink 2"のようにこの曲も緊張感が続きます。ただ性格は結構違うと思います。
"Dawn Pink 2"は音の断片が現れては消えゆくような揺れのあるリズム、という感じでしたがこの曲は場面ごとにかなり細かく正確なリズムが根底に流れていると思います。その上に各パートがリズムを乗せて、それぞれが合わさって全体でひとつのリズムになっている、そんな感じだと思います。 ああボキャ貧。
終わり方は決して派手ではないですし、劇的というわけでもないですがとても鮮烈でした。珍しいタイプの終わりでもないとは思いますが、長く続いた緊張を最後まで保った上でのこの終わり方はやはりインパクトが強いです。
演奏団体の光ヶ丘女子高等学校もかなりレベルの高い演奏でさすが全国大会金賞だなあ、と思いました。

僕は「こんなのもあるんだ!あんなのもありなんだ!」と感じられるような新しい音楽を聞くのが大好きなので、このバンド維新は本当に趣味にピッタリ合った企画でいやもう感激です。
今回は邦楽器や電子楽器のような普段使わない楽器が出てくる曲が無かったのが少し残念ですが、それでも非常に面白いコンサートでした。
来年もぜひ行きたいですね。

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