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YBBJCあれやらこれやら

今回はYBBJCの話。
明治大学のBig Sounds Society Orchestra、通称BSというバンドはジャズのスタンダード曲を中心としたレパートリーで毎年出場し、素晴らしい成績を収めています。
優秀ソリスト賞受賞者も多く輩出し、プロのプレイヤーにもこのバンド出身の方が居ます。

僕が見たコンテストでは、クラリネットの方が最優秀ソリスト賞を受賞していました。
"Is It Wrong To Be Right?" という曲で披露していたクラリネットソロには本当に感動しました。
この曲はスタンダードナンバーからは少し外れますが、この年に他に演奏していた"Basie"はまさにスタンダードナンバーで、こちらでも圧巻の演奏を披露してくれました。

YBBJCでは様々なジャンルの曲が演奏されます。難解なコンテンポラリージャズや8ビートのロック調の曲、ラテン・ジャズ、そしてスタンダードな4ビート。どの曲も魅力的で、どのバンドもいい演奏を聞かせてくれます。そんな中でもジャズといえば多くの人が想像するのはデューク・エリントンやカウント・ベイシーなどのナンバーである4ビートだと思います。
「自分たちのスキルを披露する場」としてのコンテストでは正直効果の面で薄くなりがちなスタンダードナンバーを見事に演奏しきる彼らの技量には本当に驚かされます。明治大学BS以外にも大阪大学のThe New Wave Jazz Orchestraなどがスタンダードをレパートリーとしていますね。ここ2,3年だけで言えばBSよりも阪大のほうがその傾向が強いようです。

今年の夏もアツい演奏が繰り広げられることでしょう。非常に楽しみです。
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天国の島

天国の島(佐藤博昭 作曲)

2011年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅱのこの曲。
日テレ系で放送中の「ザ!鉄腕!DASH!」のコーナーDASH島のテーマ曲としても使われています。
こういう扱いは課題曲としては珍しいですね。
そういうわけで演奏会の曲としても使えそうですね。どこかで馴染みのある曲はやりやすいんじゃないかと。

最近の課題曲の中では特徴的な曲だと思います。クラベスとピッコロが印象的な出だしのあと、、民謡調のゆったりとした旋律が始まります。テンポが上がって打楽器による導入から大海原への船出を表すような勇ましいメロディになります。一旦テンポがゆっくりになって民謡風になったあと、再びテンポが上がって先ほどのメロディの変形が流れます。そのままクライマックスに向かい最後はドラの一発で曲を締めます。

民謡風の曲は課題曲にもいくつかありますね。最近のだけでも「うちなーのてぃだ」や「斎太郎節」などがあります。少し遡れば「東北民謡によるコラージュ」などもあります。この曲の題材となっているのは北海道の天売島というところですね。北海道ということで、曲中のメロディもどこかソーラン節などの唄を思い起こさせます。天売島、とグーグルで画像検索するだけでも美しい画像が何枚も並び、天国の島、と曲名を付けた作者の気持ちもわかります。

作曲者の佐藤氏は吹奏楽関係者の間では有名であろうミュージックエイトの社員さんですね。詳しくはわかりませんがミュージックエイトのアレンジャーもやられているのかもしれません。平木悟という名前でバンド維新2011にも曲を提供していましたね。

この曲で、個人的にはなんといっても出だしのインパクトが非常に好みです。
初めて冒頭一分の音源を聞いた時は何度も聞き直すくらい気に入りました。
木管楽器のソロがいくつかありますが、それ以外は技術的にきついところもなさそうなのでやはりコンサートピースとして、例えばメインの曲の前に前座的な意味で演奏するのもありかもしれませんね。
最初に言ったとおりテレビ番組で使われているので、聞いたことがある人も結構多いと思います。
課題曲は当該年度以外ではなかなか再演の機会に恵まれる曲が少ないのでこの曲がぜひどんどん演奏される機会が増えていくといいなと思っています。

間奏曲 11/09/01

前回課題曲レビューの話をしておきながら課題曲以外の曲レビューです。
今回取り上げるのは建部知弘作曲「間奏曲 11/09/01」です。
新潟市の市民楽団、新潟ウィンドオーケストラの創立15周年を記念しての委嘱によって作られた曲です。
曲名から分かる通り、「2001年9月11日」つまり9.11テロに影響を受けています。といっても、暗い雰囲気の曲ではなく、この事件で傷ついた心を癒やすような、優しい曲になっています。本人のコメントからの引用ですが「この曲は事件の被害者への追悼の意味合いも持っていますが、さらに根元的な、私も含めてすべての人間が、お互いに優しい気持ちを失わないようにとの願いが込められています。」ということだそうです。ブレーンのレンタル楽譜のサイトで簡単な楽曲解説の全文が見られるので詳しくはそちらを。
曲は高音木管の弱奏から始まります。優しいながらも不安げな和音を含みつつ、少し楽器が増えたあと一旦フェルマータに入ります。ホルンの跳躍フレーズが導入になって主題に入ります。全体的にかなり音が薄く、音量が上がる部分もあまりありません。作曲者コメントの通り曲を通して優しさを感じられるような雰囲気になっています。
中間のトランペットメロディも印象に残ります。最後まで大きく雰囲気を変えないまま、静かに曲は幕を閉じます。追悼の意味合いもあるということで、祈りの歌、とかレクイエム、のような雰囲気も感じられますね。
とても綺麗な曲で演奏される機会があれば、コンサートの中曲などとして使えそう。ただほとんど音源が見当たりません。委嘱団体の音源もネット検索でもパッと見つかりませんし、簡単に手に入る音源は饗宴の与野高校のものだけのようです。とはいえ、楽譜も前述のとおりブレーンのレンタル楽譜で一応使えますし、この音源(饗宴VI)発売もだいぶ前ですが有名なだけあってこちらも入手は容易かと思います。別にこの曲だけではありませんが饗宴に載ったからといって再演の機会に恵まれるということもないんですよね。ざんねん。
コラール的な曲はもちろんたくさんありますし、供給過多気味なのかもしれませんが、激しくてイケイケなかっこいい曲だけじゃなくてこんなしっとりした曲のレパートリーももっと盛んになってほしいなと思います。
今回はここまで。また何か広まってほしい曲があったら書きます。

課題曲レビュー

気の向くままに課題曲レビューなんてものを最近良く書いております。
ピアノ教室に通ったりトロンボーンを少しプロの方に教わった程度で音楽の専門教育とかは受けていないわけで、あまり信用ならん内容書いてるかもしれません。ご了承ください。
でも分からないなりにいろいろ書いてると結構勉強になるんですよね。一応ネットに上げるものなので、最低限明らかに間違ったことは書かないようにしよう、とか気を使うようになります。
今まで書いたのは
2004年度課題曲
2006年度課題曲
2008年度課題曲
2012年度課題曲
2013年度課題曲
2014年度課題曲
2015年度課題曲
ですかね。
2009や2010のも書いた記憶がありますけど他の年に比べて内容が薄いので書いていないようなもの。(笑)
「ラ・マルシュ」「マーチ「ベスト・フレンド」」「マーチ「ブルースカイ」」あたりは一応題材にしましたけどかなり昔に書いたので適当。
いい音源がある曲はレビュー書いていきたいなと思っています。目指せ全課題曲制覇!
・・・できるかな?

渚スコープ

1987年度の吹奏楽コンクール課題曲Aだった「風紋」は未だに小編成のコンクールや演奏会でも演奏される名曲です。しかし、この曲に隠れてあまり話題になりませんが、課題曲Bの「渚スコープ」もかなりの名曲だと言われています。
他の課題曲にあまりない作風で、波を表すような木管の揺れ動くパッセージやトロンボーンのソロ、トランペットのファンファーレのようなフレーズなど、印象的な旋律が多い曲です。曲を通して音量が極端に上がる部分が少なく、比較的静かに進みます。最近の課題曲で言うと「さくらのうた」くらいの音量変化ですかね。
繊細な表現と綺麗な音色が要求される曲で、おそらく簡単には選べない曲だったのだと思います。逆に言えば、この曲で全国まで勝ち上がってきた団体はそれだけの腕を持っている団体ということで、実際高校の部の習志野高校などは非常にレベルの高い演奏を披露してくれました。
全体的にはっきりしないフレーズが多い曲なのでヘタすればモヤモヤした演奏になってしまいそう。しかし曲をしっかり理解して基礎も固めて演奏すれば素晴らしいものになるんだと思います。
難易度的にも知名度的にも今後演奏される機会があるかどうかわかりませんが、どうにか語り継がれてほしい名曲だと思います。

不思議な魅力のある曲

なぜか好きで聞いてしまう、魅力のある曲ってあると思うんですよね。
僕は2004年課題曲Ⅴの「サード」が大好きなんですが、正直どういう魅力があるのかって言うと説明しづらい。
平たく言えば曲は難しいのに演奏会での効果はあまりないと思います。
だけどいい曲なんですよねー。
元々バイオリンソナタだった曲の三楽章を作曲者自身が吹奏楽に編曲したものなので全体的に音が薄いのはそのせいですかね。使われている和音もわりと面白い。
だから吹奏楽である必要があるのかって問われると厳しいのかもしれないですが、あえてこういう曲が吹奏楽になって課題曲になっているのが興味深いと思うんです。
コンクールでこの曲を選んだ龍谷大の演奏にも少しですが粗があるところを見ると多分うまく演奏するのは相当難しいですね。と言うかこれを全国で演奏したのは龍谷大しかないんですかね?この曲で全国まで来ているのはやはり流石です。
龍谷大は毎年Ⅴを選んで、かつ良い演奏を残していてすごいなあと思います。
さて、本当に龍谷大しかないとなるとこの曲の音源は参考音源と龍谷大のしかないんですかね。
支部の大会の音源はいくつかあると思いますがどれくらいの団体がサードを選んだかはわかりませんし、そもそもその音源がどこに残っているのやら。
前にも書きましたがこの曲をやる演奏会があったらぜひとも聞きに行きたいですね。
こういう曲はおそらくもう課題曲には出てこないんじゃないかなあ。

今年の課題曲Ⅴ

今年の吹奏楽コンクール課題曲のⅤ、暁闇の宴をスコア見ながら改めてじっくり聞いてみました。
まず、参考音源も数カ所縦がズレてるのでやっぱり合わせるのがすごく大変そうですね。
3種類のフェルマータを上手く吹き分けるのがポイントみたいですけど、これは今までの曲にないところだと思いました。
テンポが揺れる、という曲は結構ありましたけどフェルマータに注目したのは新しいかも?
難易度が結構高そうなのでもしかしたら選ぶ団体が少なめかもしれません。音楽性を見せたいなら今年はⅢもかなり良い曲なのでそちらを選ぶところが増えるかもしれませんね。
とにかく今年のコンクールも楽しみです。

2015年度吹奏楽コンクール課題曲

2015年度吹奏楽コンクール課題曲のCDとフルスコア集が一昨日届きました。
早速聞いてみたのでちょっとした感想をば。

Ⅰ. 天空の旅 -吹奏楽のための譚詩-
印象は冒頭一分だけの時とさほど変わらず。会報のに出てくる「祈り」という言葉からの印象は中間部に現れているように思います。曲の構成としては、「天空の旅」という題名から想起されるような勇壮な旋律のある前半部分、サックスやフルート、ユーフォニアムのソロも交え、祈りを表していると思われる中間部。後半はまた前半と同じ旋律が始まりますが、楽器の数が増えます。コーダに当たる部分で主題が変ロから変イに転調し、最後はもう一度変ロに戻って終わります。こんなかんじで構成はいたって単純ですね。ざっくり言えばスウェアリンジェンの曲っぽいです。
僕としては物足りないのですが課題曲ですしこんなものなのかなと。やりたいことは自由曲でやってくれということかもしれません。技術的に難しいところもないですし、曲を通すことは楽でしょうね。朝日作曲賞の要件には確かにぴったりかも。

Ⅱ.マーチ「春の道を歩こう」
こちらも冒頭一分の時と印象は変わらず。課題曲によくあるマーチですね。
通すことも簡単だと思いますし、演奏時間も短いですからおそらくこれを選ぶ団体が1番多いと思います。
Ⅰ、Ⅱは自由曲に重きをおく場合の選曲かもしれません。
ただそういう曲ばかり増えてしまうと課題曲を設定する意味が薄れてしまうような。Ⅰの個性が薄めなのでちょっぴり残念。

Ⅲ.秘儀III -旋回舞踊のためのヘテロフォニー
作曲者のエッセイ通り、曲を通じて二拍目にアクセントのある三拍子が続きます。後半にはテンポ変化も少しあります。前も書きましたが音楽的なことや曲の背景のことなど基本は会報に書いてありますね。
「ずれ」が一つのポイントとなっていて、音程の「ずれ」としてはまず短二度の和音がいたるところに出てきます。リズムの方でも不規則なずれが多用されています。
スコアの見た目はかなり白い、つまり旗の多い連符が殆ど無いので譜読みは1番楽そうですね。実際の練習では合奏とかが重要そうです。フルスコアを読み込むのも大切でしょうね。練習すれば練習するほど新たな発見が出てくる曲だなと思います。音程の違うチャイニーズシンバル2つを用意するのが少し大変かもしれませんがぜひとも多くの団体に選んでほしい楽曲。しかしそう上手くは行かないんだろうな・・・
一聴しただけでは何が何やらわかりませんがだからこそ面白い曲だと思います。
ざっくり適当感想ですけど委嘱作品は「合わせてこそ」の楽曲が結構ありますよね。
岩井氏の「夢の明日に」はポップス曲ということで少し違いますけどパルセイションもセリオーソも、祈りの旅もこの曲も、一つのパートではあまりわからないですからね。ただシャコンヌSはメロディと伴奏がはっきりしてるのであまり当てはまらないかも?
合わせてこそ、という曲が書けるのはやはり腕のある作曲家だからこそ、ということでしょうか。もちろんわかりやすい曲が書けるのも腕あってだと思いますが。
Ⅴ番もたいてい合わせないと何がなんやら、って感じですけど(笑)
マーチ楽曲は伴奏パートも旋律パートも雰囲気つかみやすいような。
でも物は言いようってところかも?

Ⅳ.マーチ「プロヴァンスの風」
最初の旋律と中間部はかなり雰囲気が違いますね。
他の課題曲マーチとも結構異なった印象が強いです。
出だし、前半の主題、中間部の主題、などなど各部分がかなり独立して出てくる感じですね。
構成自体はよくある課題曲マーチっぽいですが曲としてはなかなか独特です。
それが演奏にどのように現れてくるか楽しみです。

Ⅴ.暁闇の宴
タイトルに込められた意味が曲に割と強く現れている印象。
「薔薇戦争より」ほど標題音楽としての性格は持っていないかもしれませんが暁闇(月明かりがなく暗い夜明け前)に潜む何かよくわからないものがうごめいている感じがします(ボキャ貧)
音楽としても、ハイハットと低音楽器のメロディの部分や最後のティンパニとチャイムのユニゾンなど、新鮮な音響の部分がなかなかおもしろいです。コントラバスのピチカートもときどき効果的に出てきます。少し暗い感じの和音が多めですが突然明るめの和音が一音飛び出すところが幾つかありこれもこの曲の特徴の一つかもしれません。
去年の「林檎」は譜読み自体は簡単でしたけど今年はまず譜読みに時間がかかりそうな曲ですね。それもなかなかおもしろいんですけど。僕が現役の吹奏楽部員だった頃にそういう課題曲をやったので。
難易度はもちろん高いですけど独特の要素がかなり面白い(と言うか個人的にツボ)なのでぜひとも多くの団体に選んでほしい楽曲ですね(二回目)

とりあえず感想はここまで。今年もコンクール様々な演奏が披露されます。楽しみ楽しみ!
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